AFMF 1とAFMF 2で違いはあるのか?
今回CPUにAMD「Ryzen 5 7600」、ビデオカードにASRock「Radeon RX 7600 Steel Legend 8GB OC」を搭載した検証環境を使用した。記事執筆時のAMD Softwareバージョンは、「24.8.1」で、プレビュー版ドライバのバージョンは「24.20.11.01」となっていた。

AFMFを使わない時と、AFMF 1は通常のドライバで、AFMF 2のみプレビュー版ドライバで計測している。検証環境は以下のとおり。AFMFはVSync(垂直同期)をオフにしないと機能しないので、VSyncをオフにしている。
また、CapFrameXなど汎用性のあるフレーム計測ソフトでは、生成したフレームを測定できないため、AMD Softwareのパフォーマンスロギング機能でフレームレートを測定している。計測したフレームレートは、平均を求めた後に小数点1以下は切り捨てている。
【検証環境】 | |
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ディスプレイ | GIGABYTE「M28U」(28インチ、3840×2160ドット、144Hz) |
CPU | AMD「Ryzen 5 7600」(6コア/12スレッド、最大5.1GHz) |
ビデオカード | ASRock「Radeon RX 7600 Steel Legend 8GB OC」(8GB GDDR6) |
マザーボード | ASRock「B650E PG Riptide WiFi」(AMD B650E、ATX) |
メモリ | CORSAIR「CMH32GX5M2B5200Z40K」(16GB×2、DDR5-5200) |
ストレージ | Western Digital「WDS200T3X0E」(2TB、PCIe 4.0) |
電源 | SUPERFLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W」(1000W) |
OS | Windows 11 Home(23H2) |
黒神話:悟空は相性が悪いのかAFMF 2ではfpsが低下
では、さっそく検証結果を見ていきたい。まずは発売から2週間で1800万本も売り上げた人気のアクションゲーム『黒神話:悟空』の計測結果を確認したい。本作は「推奨画質を適用」で設定すると、その時に設定している解像度で快適に動作するサンプリング解像度などで調整される。
解像度は1920×1080ドットのフルHDにして、サンプリング解像度を50、画質「超高」、FSRを有効にしてフレームレートを計測した。
『黒神話:悟空』は仮想フルスクリーンしか選択できないが、何故かAFMF 1が機能した。そのため、AFMF無効とAFMF 1、AFMF 2有効の3パターンでフレームレートを計測した。解像度がフルHDのため、RSRは有効になっている。


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AFMFオフでもサンプリング解像度を50まで落としているので111.5fpsと100fpsを超えていたが、AFMF 1を有効にすると187.1fpsと70fps以上もフレームレートが向上した。
しかし、最適化のお問題か、相性問題かAFMF 2では108.5fpsと、AFMFオフの時よりもフレームレートが下がった。AFMF 2が正式対応した際に、逆にフレームレートが落ちないことに期待したい。
StarfieldはAFMF 1が使用可能に!?やはりAFMF 2は最適化不足か……
では、『黒神話:悟空』と同じくフルスクリーンに対応していない『Starfield』ではどうだろうか。『Starfield』も今年の7月の段階では、AFMF 1が有効にできなかったはずだが、記事執筆時点での最新ドライバー「24.8.1」では有効にできた。

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『Starfield』も『黒神話:悟空』と同じくAFMF 1有効時が最もフレームレートが高く、AFMF 2はそれを下回っている。しかし、AFMF 2はAFMFオフ時よりは13fpsほどフレームレートが高く、一応フレーム生成が行なわれているようだ。
とはいえ、やはり画面のブレを感じ、現状は相性が悪いことが分かる。そこそこ動作が重いゲームではあるので、コスパの良いビデオカードで120fps以上で快適に遊べるよう、最適化が進んで欲しいところだ。
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