AFMF 2は基本HYPR-RXを有効にして利用する
AMDは2023年の12月7日にリリースした「AMD Software Adrenalin Edition 23.12.1」以降、「Radeon Boost」、「Radeon Anti-Lag」(Anti-Lag)、「Radeon Super Resolution」(RSR)といった複数の機能をセットにして有効にできる「AMD HYPR-RX」(HYPR-RX)を実装した。

AMDのリリースノートによると、AFMF 2はそのHYPR-RXを利用すると有効になる。または、HYPR-RXを使っていない場合、各ゲーム設定でAFMF 2を手動で有効化して使える。ちなみに、AFMF 2を有効にするとシステムレイテンシーを短縮するAnti-Lagは同時に有効になる。
そのため、ディスプレイ解像度などによっては、HYPR-RXを使用することで、RSRとAFMF 2が同時に機能する。また、FSR対応のゲームはFSRとも併用することでフレームレートが向上し、快適化が見込まれるとしている。
AFMF 2が仕様できる条件は、Radeon RX 6000または7000シリーズ、またはRadeon 700M/800Mシリーズ、RDNA 2アーキテクチャーベースのGPUを搭載した一部のCPUを除くRyzen 7000シリーズとなっている。
AFMF 2には新たに2つのモードが実装
AFMF 2では新たに2つのモードが追加された。1つは「検索モード」で、動きの多いシーンにてフレームの挿入を一時的に無効化して生じる画像のブレ(ジッタ―)である「フォールバック」を抑え、動作を改善する。AFMF 2では、このフォールバックをAIを活用することで大幅に改善したという。
検索モードは「自動/高/標準」の3つから選べる。デフォルトは「自動」で、1440p以上の高解像度では自動的に「高」になり、1080pでは「標準」となり、フォールバックが削減され、AFMF 1と比較してどの検索モードでもゲーム体験が向上するとしている。
2つ目となる「パフォーマンス」モードは、「自動/画質/パフォーマンス」の3つから選択できる。これは描画の性能についての設定で、「画質」だと描画品質は上がるがGPU負荷が上がり、「パフォーマンス」だと描画の品質は下がるが、GPU負荷が軽減されフレームレートがより向上する。

AFMFは2つのフレームレートが作られた後に、その中間フレームが生成される仕組みとなっている。そのため、処理開始から画面に出力されるまでの時間、E-E(End-to-End)システムレイテンシーが長くなる。その時間はビデオカードの性能に依存するが、AFMF 2ではその遅延も大幅に削減されているという。

加えて、AFMF 1ではPCゲームがフルスクリーンの時しか機能せず、ボーダレスウィンドウ(仮想フルスクリーン)では利用できない。しかし、AFMF 2では、Radeon RX 7000シリーズおよびRadeon 700Mシリーズのビデオカードを使用すれば、ほぼすべてのボーダレスウィンドウを使用するゲームで適用できるとしている。
さらに、VulkanとOpenGLを使用するゲームもサポートするようになり、使用できるゲームがさらに増えた。そのうえ、プレイヤーが操作を行わない際にフレームレートを調整し、CPUとGPUを休ませる省電力機能「AMD Radeon Chill」も併用できるようになった。
さて、では実際にAFMF 2を使って、PCゲームがどのように快適になるのか、いくつかのゲームで試してみたい。
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