文●ハッチ

ZOTACは今年6月のCOMPUTEX 2024にて試作機を展示していたゲーム機型PC「ZONE」を発表し、公式サイトやYouTubeで情報を公開している。
Ryzen 7 8840Uを搭載した高性能な7インチゲーム機型PC
ZONEはCPUにZen 4アーキテクチャーのAMD「Ryzen 7 8840U」(8コア/16スレッド、最大5.1GHz)を採用、RDNA 3に対応したAMD Radeon 780Mによる高いGPU性能を備える。
メモリはLPDDR5X-7500の16GBで、ストレージがPCIe 4.0の512GB SSDとなっている。ディスプレイは7インチで、リフレッシュレートが120Hz、最大輝度が800nit、178度の広視野角のAMOLED(有機EL)となっている。

また、3本の銅製のヒートパイプに、60個のアルミニウムヒートシンクフィンと強力なファンにより、広範囲のエアフローにより冷却するとしている。
さらに、人間工学に基づいたグリップ、左右対称のスティック構成、クリック式で丸みを帯びた菱形に近いD-Pad、左右下部にステレオスピーカーを搭載、背面にはキックスタンドを備える。
Steam Dechのようにアナログスティックの下には左右どちらにもトラックパッドを搭載し、マウスカーソルの操作もし易くなっている。背面にあるスイッチによりLRのトリガーの深さも2段階で調整できるほか、上下にそれぞれ1つずつUSB4を搭載する。



無線機能はW-Fi 6EとBluetooth 5.2で、前面ディスプレイの右上にはビデオチャットも可能な100漫画素のカメラも内臓する。OSはWindows 11 Home。
加えて、メーカー独自のランチャーアプリ「One Launcher」もプリインストールされている。ゲームのランチャー機能、設定の変更、プラットフォームへのアクセスなどを統合するという。
背面にはRGB LEDのストリップが備わっていて、アプリにてカスタマイズできる。

インターフェースが豊富なドッキングステーションも発表
そのうえ、別売りでドッキングステーションとキャリングケースも用意されている。ドッキングステーションは、アルミニウム素材で高級感もあり、折り畳んでコンパクトにできるおしゃれなデザインを採用する。


また、PCIe 3.0のSSDをサポートしている。右側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-Aポート、背面に給電用のDC IN、ギガビットLAN、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-A、左側面にUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートと、小型なデザインながらインターフェースは豊富だ。




対応OSはWindows 10/11、Mac OSX 10.X以降、Android、iOS/iPadOS 17以降と幅広く、ZONE以外のPCやスマホ、タブレットの拡張にも利用できるようだ。
ハードシェル仕様のキャリングケースも発表
キャリングケースはZONE専用に設計しているとのことで、水と傷に強いハードシェル使用で、追加アイテムを収納するコンパ―メント、ZONEを直立させられる内蔵スタンドを備えるとしている。また、クイックリリースボタン付きのストラップも2種類付属する。



高性能かつとても完成度の高い製品ではあるが、一部地域では予約が開始しているが、日本での発売は未定。日本で発売されるのか、発売された際の価格は?と気になるところも多いが、今後の情報に期待したい。
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