個体差なのかZenfone 11 Ultraがトップに!?
少し気になったので、ROG Phone 8の検証記事では、一部古い機種だと非対応のテストもあるため除外していた、PCのGPU性能検証では定番の「3DMark」のテスト結果も見ていきたい。
3DMarkでは通常のWild Lifeだと、最大スコアを超えることを示すMaxed Out!になるため、Wild Life Extremeで比較する。Wild Life ExtremeはROG Phone 3以降では使えないので、ROG Phone 6までを対象としている。
それに加えて、レイトレーシングのテストである「Solar Bay」も加えた。こちらはROG Phone 6も非対応になるため、ROG Phone 8シリーズとZenfone 11 Ultraのみスコアを示す。


Wild Life Extremeでは、Geekbench 6と同じように何故かROG Phone 8 Proが最も低いスコアになっているが、差はそこまで大きくない。
一方で、Solar Bayは負荷がやや高くなった分、冷却クーラーを使っているだけ余裕ができたのかROG Phone 8 ProがROG Phone 8にスコアで逆転している。
しかし、いずれもトップはZenfone 11 Ultraとなっている。半導体の知識に明るい人は知っているかもしれないが、半導体の製造は非常に緻密な作業のため、製造工程において品質に多少バラつきが生まれる。
半導体の元となるシリコンウェハー作成過程にいても、微細な不均一性が生まれる。そのため、たとえSoCが同じでも個体差はある。システムの更新によって生まれた差か、とも思ったが個人所有しているROG Phone 8 Proは記事執筆時点で、再検証もしたが同じ結果なので、個体の差かもしれない。
ランダムアクセスの性能がやけに低い
では、今度はCPUやGPU性能とは別にストレージの性能をAnTuTu Storage Testで計測してみた。

今度はGPU性能とは打って変わって、Zenfone 11 Ultraのスコアが非情に低い。これに関しては何度か計測したが、ほぼ誤差範囲の結果。容量によっても多少スコア差は生まれるが、ProなしのROG Phone 8はZenfone 11 Ultraよりも容量が少ない。


内訳を見てみると、シーケンシャルリードはまずまずだが、ランダムアクセスが低い、これにより大きな差が生まれたようだ。
別アプリでもランダムアクセスが遅い結果に
ストレージの結果は納得がいかないものだったので、別のアプリでも計測してみたい。PCでは定番のCrystalDiskMarkのような計測が可能なCPDT Benchmarkを使ってみた。このスコアは項目によって速度の差が大きいため、グラフではなく画像で結果を示したい。



AnTuTu Storage Testほどではないが、やはりランダムアクセスがROG Phone 8シリーズよりも低い。スマホのストレージベンチマークは、かなり揺れることがあるので、もっと回数をこなせば違う結果になるかもしれないが、今回お借りした端末では、ストレージに関してはスコアが低い結果となった。
とはいえ、比較してみれば多少大量のファイルの保存速度などに差は出るかもしれないが、遅いと体感する機会はあまりないだろう。
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