ビデオメモリの増大による効果が高いゲームも!
以降は実際にゲームをプレイし、プレイ時のフレームレートを「CapFrameX」で計測している。いずれも解像度は1920×1080ドットのフルHDと、1280×720ドットのHDの2種類で計測している。最小フレームレートは99パーセンタイルの数値を採用している。
まずは、根強い人気の定番FPS『Apex Legends』の結果を見ていきたい。『Apex Legends』はプリセットがないため、デフォルトの設定のまま垂直同期はオフにしてフレームレートを計測した。


© 2024 Electronic Arts Inc.

『Apex Legends』はフルHDでも平均90.1fpsと高いフレームレートで動作している。過去に計測した従来のROG AllyやClaw A1MはフルHDだと平均45fps前後だったが、倍近いフレームレートになっている。
どちらもメモリが16GBだったことを考えると、実は従来機だとフルHDではビデオメモリが足らずにフレームレートが落ちていた、という可能性があるのかもしれない。
次は少し古いがシリーズ最新作が発表されて盛り上がっているモンスターハンターシリーズの『モンスターハンターライズ』を使って計測してみた。画質設定は「中」で、探索ミッション中に動き回ってフレームレートを計測した。

©CAPCOM

『モンスターハンターライズ』は、フルHDでも平均102.3fpsと高いスコアを示し、最小フレームレートも86.5fpsと高い。このスコアであれば、ROG Ally Xの120Hzのディスプレイを十分に活用し、滑らかなゲームプレイが楽しめるだろう。
では、より最新のゲームではどうだろうか。今回は7月19日に発売したばかりでSteamでの評価も「非常に好評」な『祇:Path of the Goddess』をピックアップしてみた。
『祇:Path of the Goddess』では、プレイするデバイスに併せて画質を自動で設定するため、その最適化された設定を採用した。レイトレーシングと垂直同期はオフにしている。

©CAPCOM

画質は「Performance」(速度重視)であったにも関わらず、フルHDでは平均フレームレートが57.2fpsとやや60fpsに届いていない。しかし、最適化が効いているのか、最小フレームレートは51.4fpsとそこまで低くなく、割と平均60fps前後くらいの感覚で快適にプレイできた。
一見、ややレトロ感のある見た目に反して、細かな和のテイストの映像美は美しく、割としっかりとGPU性能を使うようだが、画質設定次第では十分快適に遊べるようだ。
HoYoverseの期待の新作として話題の『ゼンレスゾーンゼロ』でもフレームレートを計測してみた。画質はデフォルトで「低」になっていたので採用した。

©COGNOSPHERE

画質は「低」のためかフルHDでも平均73fpsと、かなり快適に動作している。しかし、スキル発動時にカク付いたのか、最小フレームレートは30.7fpsとガッツリ落ちている。とはいえ、時間の関係上複数回計測している訳ではないので、あまり気にする必要もないかもしれない。
少なくとも体感的には画面がカク付くといった不快な動作は見られなかったし、最低でも30fps超えていれば、十分遊べるレベルと考える。
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