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ROG Phone 8 ProやRazer Edgeと比較!6インチAndroidゲーム機「AYANEO Pocket S」の実力とは

既存の人気ゲームはどれも快適に動作する性能!

 最後に実ゲームのフレームレートを、Scene 7(TOOLBOX-SCENE)というアプリで測定した。ただし、Razer Edgeは動作しなかったためTakoStatsという別のアプリを使用した。GPD XPはTakoStatsも動作しないため、ここでは省いている。また、TakoStatsでは多少任意のシーン以外のフレームレートも拾うため、あくまで参考値として欲しい。

 まずは、未だに日本のSNSでの書き込みはNo.1の時が多い『原神』を採用。画質は「高」にし、フレームレートを「60」に上げて璃月港で1分間動き回った際のフレームレートを計測した。

『原神』のゲーム内設定

(C)COGNOSPHERE. All Rights Reserved.

 AYANEO Pocket Sは平均フレームレートが57.5fpsとほぼ60fps近い範囲で動作している。ROG Phone 8 Proよりはやや劣るものの、概ね快適に遊べるといったところだ。Razer Edgeもほぼ30fpsで動作しているため、遊べなくはないといったところ。GPD XPは画質「高」だと厳しいものがあるが、画質設定次第では遊べる動作を示した。

 次に原神のようなアニメーションのオープンワールドアクションRPGの『鳴潮』で計測してみた。グラフィックプリセットは「高」、最大フレームレートは「60fps」に設定して、今州城入口付近で動き回ってフレームレートを計測している。

『鳴潮』のゲーム内設定

(C)KURO TECHNOLOGY (HONG KONG) CO., LIMITED. All RIGHTS RESERVED.

 『鳴潮』はPC版だとCPU内蔵GPUでは動作が厳しいく、『原神』よりも重かったが、Android版は最高画質でもそこそこ快適に動作している。AYANEO Pocket Sでは平均58.8fpsと快適に遊べる。Razer Edgeも27fpsと頑張っているが、戦闘が激しいシーンになるとより重くなることも考えれば、画質設定は変えた方が良いだろう。

 最後に、筆者がスマートフォンゲームの計測をしていて、毎回最もフレームレートが落ちる傾向にある『ヘブンバーンズレッド』(ヘブバン)で計測してみた。画質モードは「モバイル標準」、FPSモードは「標準」にし、スコアアタックで2分間戦闘した際のフレームレートを測定している。

『ヘブンバーンズレッド』のゲーム内設定

(C)VISUAL ARTS/Key(C)WFS

 『ヘブンバーンズレッド』は戦闘を続けると、かなり端末に負荷がかかるのか熱くなり、結果熱処理の弱いデバイスだとSoCの熱ダレが発生してフレームレートが急に落ちることがある。ゲームが基本的に重いのではなく、シーンによって突然ガクッと画面がカク付くこともあり、その結果平均フレームレートが低く出ている。

 とはいえ、AYANEO Pocket Sは平均で53.5fpsとまずまず高いフレームレートを維持している。一方で、戦闘での攻撃動作以外では高めのフレームレートが維持できているのか、Razer Edgeは46.9fpsと今までの中で最も高いフレームレートを示し、まずまず快適に動作している。

汎用性が高く、高性能なAndroidゲーム機

 AYANEO Pocket Sは公式サイトで、アナログスティックにデッドゾーンがなく、トリガーボタンの感度が変えられたり、セミオートやフルオートのバースト射撃をサポートしたり、さらにジャイロセンサーを使って本体を傾けエイムできるなど、FPS向きと謳っている。

 しかしながら、SoCはリフレッシュレート144Hzに対応しながらも、実際には60Hz対応となっている。以前SNS上で60fps以上は必要ない、という議論も巻き起こっていたが、120Hz以上に慣れると60Hzのディスプレイを見ると、マウスカーソルすら滑らかさを損なって見えるので、FPSユーザーなら高リフレッシュレートが必須と考える人は多いだろう。

 また、すべてのAndroidのFPSゲームがコントローラー操作に対応しているわけでもないので、キーマッピングを使うこともある。実際に筆者は『Call of Duty: Mobile』をキーマッピングでプレイしてみたが、狙撃武器でスコープを除いて撃つ際、ボタンを押しっぱなしの調整が難しく、厳しいと感じた。

 性能に関しては、最新のゲーミングスマートフォンには及ばないまでも、これまで発売されているAndroidゲーム機の中では高性能で、人気のアクションゲームも快適に動作する。

 さらに、GeForce NowやSteam Linkなどは、普通にコントローラー操作ができるため、PCゲームを手元で遊ぶための端末、として割り切って考えればアリ。価格も8万9800円からと、Androidゲーム機としては高めだが、Windows搭載のゲーム機型PCよりはややお買い得だ。

 Windows搭載のゲーム機型PCは、汎用性が高くドックを使ってデスクトップPCの代わりに使うなら最も有用だが、AYANEO Pocket Sはスマホの用にインストールしたアプリが画面にアイコンで並び、選択してすぐにゲームが始められるなど、ゲーム機型PCよりはゲーム機ライクに使える。

 何か毎日のように遊ぶAndroid対応のゲームがあり、それを携帯機でプレイしたい、クラウドゲームやリモートプレイでよいのでPCゲームも手元で遊びたい、といったユーザーには十分オススメできる1台だ。

■関連サイト
携帯型ゲームPC専門店ハイビームのAYANEO Pocket S販売ページ
https://high-beam-online.com/products/ayaneo-pockets

AYANEO Pocket S製品ページ
https://www.aya-neo.jp/ayaneo-pockets

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