フルHDでは300fpsに届くほどの高フレームレートを実現
「Call of Duty」では、グラフィックのプリセットから「極限プリセット」を選択。そのうえで、ベンチマークモードを実行し、その間のフレームレートをAMD Softwareで測定した。



やはりAFMFの効果はすさまじく、特に3840×2160ドットで1パーセンタイルフレームレートが60fpsを超えてみせた点はかなり優秀だ。
1920×1080ドットでも、平均フレームレートは85%ほど伸びて300fpsに迫り、1パーセンタイルフレームレートも63%上昇して200fpsを上回っている。ただし、AFMFは前述したとおり、2つのフレームの中間のフレームを生成する関係上、2フレーム目がレンダリングされた後に中間のフレームが生成される。そのため、処理開始から画面に出力されるまでの時間が長くなるE-E(End-to-End)システムレイテンシーが発生するため、タイミングがシビアなゲームには向かない可能性がある。
そのため、FPSや格闘ゲームといったeスポーツ向きの対戦ゲームや、タイミングが命のリズムゲームなど向きではないと考えられる。あくまで性能がやや足りてないPCでも、カジュアルに遊べるレベルまで押し上げてくれる機能と考えて、割り切って使うならアリといったところだ。
4K解像度でも1パーセンタイルが60fps超え!
最後に「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果も確認しておこう。ここではグラフィック設定プリセットから「最高品質」に設定してベンチマークを実行。その間のフレームレートを、やはりAMD Softwareから測定している。



まず、総合スコアを見ると、AFMFを有効にすると10~13%低下している。次にAMD Softwareで測定したフレームレートに目を移すと、平均フレームレートは48~71%、1パーセンタイルフレームレートは41~54%ほど上昇している。
つまり、AFMFによりフレームレートは向上しているものの、ベンチマーク自体がそれを正しくカウントできていないため、総合スコアが低下したということなのだろう。それにしても、AFMFを有効にすると、3840×2160ドットで1パーセンタイルフレームレートが60fpsを超えているあたりは、その恩恵の大きさに脱帽だ。
今後発売されるゲームでも利用可能、7万円を切ったSteel Legendは今が買い
以上のテスト結果からわかる通り、いくつか弱点はあるもののAFMFの効果はかなり大きく、RX 7700 XTでも重量級のゲームもWQHD以上で快適に遊べるレベルまでフレームレートが向上できる。その性質上、タイミングがシビアなゲームでは、より高性能なPCでプレイする時よりは、遅延を感じることもあるが、目に見えて遅いというほどではない。
PC性能が足りずに動きが重い、画面が良くカク付くゲームを滑らかにし、遊べるレベルまで押し上げてくれるので、カジュアルにゲームプレイを楽しむなら十分に使える。
RPGやRTSなどであれば、3840×2160ドットでもAFMFを有効にしれば快適にプレイできる点も魅力的だ。前述したようにAFMFはゲーム側の対応が必要がないため、今後登場するゲームでもほとんどの場合、利用できる公算が高い。
そんなAFMFが利用できるRadeon RX 7700 XT Steel Legend 12GB OCが、実売で7万円を切っているのはかなりお買い得で、今後発売されるゲームを含めて、快適なゲーム環境をリーズナブルに構築したいと考えるのであれば、このカードはオススメの1枚と言えるだろう。
コメント
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gpuウオーターブロックって何でしょ
CPUの間違いです。修正致しました。