美麗な映像で快適にプレイしたいならミドルクラス以上のビデオカードは必須か
あくまで、開発段階のテストプレイではあったが、間もなくローンチするため、動作する環境についても触れておきたい。本イベントでは基本PCでプレイし、コンシューマー版の体験もできるようPS5も別途用意されていた。ちなみに本作のSteamページに記載されているシステム要件は以下のとおり。

CPUはCore i7-7700K&Ryzen 5 2600Xと、7年ほど前のミドルハイからハイエンドクラス。ビデオカードはGeForce RTX 2060&Radeon RX 5600 XTと、5年前くらいのミドルローからミドルクラスといったところ。おそらくこれが画質設定次第では、フルHDで60fps以上の動作が可能といった範囲だと推察できる。
イベントで用意されていたPCは、デルのゲーミングPC「Alienware」シリーズのデスクトップPC。デバイスマネージャーなどを確認したところ、CPUがインテル第13世代のCore i7-13700KFで、ビデオカードがNVIDIA GeForce RTX 4070となっていた。ちなみにメモリーは16GBだった。


ゲーム内設定の解像度や画質設定は以下のとおり。


解像度は2560×1440ドットのWQHDで、ディスプレイモードはボーダレスウィンドウ。グラフィック品質はオートで「高」が設定されていて、レイトレーシングはオフ。アップスケーリング機能はDLSSの「グラフィック優先」、垂直同期はオン、FPS制限は144(ちなみに最大144)になっていた。
この用意された設定のままプレイしたところ、最大で140fps近くでていることもあったが、基本110fps前後で動作していた。垂直同期をオフにしても、同じような傾向だったため、おそらく常時120fpsは出ないといったところと思われる。

ただし、DLSSはグラフィック優先なので、パフォーマンスを優先にしたり、そもそも解像度をフルHDに落としたりすれば、より高いフレームレートでプレイできるだろう。ちなみに、ビデオカードを基準に考えれば、GeForce RTX 4070搭載PCは17万~19万円台といったところ。
GeForce RTX 4070は、WQHDで快適にPCゲームがプレイできると謳う最新のビデオカード。フルHDでもOKという人ならRTX 4060でも快適にプレイできるだろうが、型古のミドルクラスでは、画質は抑える必要があるくらいには重そうだ。

自分だけのビルドを探す楽しさは魅力的
『The First Descendant』は一見重厚なTPSアクションに見えるが、普段TPSやFPSをプレイしない筆者でも丁寧なプロローグのチュートリアルを読み進めてプレイすることで、楽しくプレイできるカジュアル感もある。
メインストーリーのうえ、継承者ごとのストーリーも今後用意されるとのことなので、個性豊かなお気に入りの継承者に想い入れが強くなれば、そのキャラクターのスキンを集め、カスタマイズする楽しさも生まれそうだと感じた。
武器の種類も豊富で、武器種だけでなくチャージの仕方や、弾数など、武器によっても特長が分かれ、さらにそれをモジュールで強化することで、種類以上のユーザーならではの組み合わせ、こだわりも生まれそうだ。
割とこの手のカスタム要素のあるゲームの場合、最適解な組み合わせが情報として行き交い、戦場に出れば皆が同じキャラクター、同じ武器を持って来ることもあるが、継承者の数も最初から多く、武器以外の強化要素も豊富なことで、その最適解も分散。新たなキャラクターやモジュールなどが追加されるごとに、新しい組み合わせも生まれ、広がっていきそうな期待感もある。
同社は長く愛されるライブサービスゲームを目標とし、およそ3ヵ月サイクルでアップデートを行ない、リリースから8週間で1シーズンを運営。新しい継承者や迎撃戦、新報酬の追加。その後、シーズン2のアップデートで新しい成長システムやインスタンスダンジョン、迎撃戦、メインストーリーの拡張、継承者、継承者ストーリーの追加も予定している。
幅広い育成システムと遊ぶ要素も満載な本作の今後に期待したい。
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