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ベンチによっては最大5倍のスコア差!歴代シリーズ4台購入者が最新ゲーミングスマホROG Phone 8 Proを旧シリーズと徹底比較

ROG Phone 8はほとんどのゲームで50fps以上をキープ

 最後に、実ゲームのフレームレートもいくつか見てみたい。ROG Phone 8 Pro/8は、「TOOLBOX-SCENE」という計測したいシーンでのみ測定できる計測アプリを使用しているが、ROG Phone 6とROG Phone 3はフレームレートがオーバーレイできなかったため「TakoStats」というゲーム起動時から計測するアプリを使用した。

 そのため、ROG Phone 6/3はシーンの切り替わりなどで急激に上がったり、下がったりするフレームレートも測定しているため、特定のシーンでの純粋な平均フレームレートとは言えないことろはあるので、あくまで参考値として考えて貰いたい。

 ちなみに、ROG Phoneに関しては、「TakoStats」も動作しなかったため、今回の計測からは除外としている。また、「TakoStats」は小数点第2以下まで計測するが、横並び比較に使用するため、小数点第2位は四捨五入して示している。

 まずは、未だにSNSでのツイート数が最も多く人気も根強い『原神』のフレームレートを見ていきたい。『原神』は画質を「最高」にし、フレームレートを「60」にしてフレームレートを計測した。

『原神』の設定。デバイス負荷は「非常に高い」状態になっている

©COGNOSPHERE. All Rights Reserved.

『原神』の平均フレームレート

 『原神』ではROG Phone 6でも平均51.4fpsと高いフレームレートを維持しているが、ROG Phone 3は26.8fpsとやや低め。それでも30fps前後で動作しているので、そこそこ普通に遊べるのは立派。

 一方で、ROG Phone 8はより余裕があるものの、クーラーを付けていないとややフレームレートが落ちることもあったので、長時間プレイではクーラーありの方が安定するのは間違いなさそうだ。

 次に『原神』のようなアニメーションテイストのアクションRPGとして注目を集めた『鳴潮』でのフレームレートを計測した。画質は「高」、フレームレートは「60」にして計測している。

『鳴潮』の設定

 ©KURO GAMES. ALL RIGHTS RESERVED.

『鳴潮』の平均フレームレート

 PC版は割と内蔵GPU性能が高めのCPUでもフルHDでも動作が厳しいところ、Android版は最適化がより機能しているのか、ROG Phone 3でも「高」画質で平均49.9fpsと、そこそこ快適に動作していた。

 ただし、CPU負荷はそれなりに高いようなので、長時間プレイする場合はクーラーがある方が良さそうだ。

 今年5月16日に配信されて以来、シリーズファンのみならず新しいファン層も獲得し、連日SNSでも話題に上る『学園アイドルマスター』の検証もしてみた。画質は「最高」、フレームレートを「60」にして、ライブ撮影で花海 咲季の「Fighting My Way」視聴時のフレームレートを計測した。

『学園アイドルマスター』の設定

©Bandai Namco Entertainment Inc.

『学園アイドルマスター』の平均フレームレート

 シーンによるのかクーラー付きのROG Phone 8 Proでも平均55.2fpsと、60fps貼り付きという訳にはいかなかった。ROG Phone 3では28.8fpsと30fpsを切っている。それでも画面がカク付いてどうにもならない、といった感じではないので遊べなくはないが、画面がカク付いて気になるようなら画質は落とした方が良い。

 そもそも、設定画面では「高」が推奨と示されているので、「最高」画質はより高い性能の次世代機向けの設定なのかもしれない。

 アニメ第二期も決まり原作人気も高く、原作とは違うストーリーも楽しめるとして人気の『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン』(カゲマス)でも試してみた。画質設定は「高」にして戦闘中のフレームレートを計測。

『カゲマス』の設定

© 逢沢大介・KADOKAWA刊/シャドウガーデン
© マスターオブガーデン製作委員会

『カゲマス』の平均フレームレート

 『カゲマス』の最大フレームレートは30なので、ROG Phoen 8 Proは完全に30で貼り付いている。ROG Phone 6では27fps、ROG Phone 3で24.9fpsと、時々落ちるフレームレートの差がはっきりと性能差に現れているが、特段気になる差ではないので、4年前くらいのハイエンドスマホなら十分に「高」設定で遊べそうだ。

 同じように原作人気が高く、今年の5月8日に配信されたばかりの『俺だけレベルアップな件:ARISE』(俺アラ)でもテストをしてみた。画質は「最高」、フレームレートは「60」にしている。

『俺アラ』の設定

ⓒ DUBU(REDICE STUDIO), Chugong, h-goon 2018 / D&C MEDIA
ⓒ Netmarble Corp. & Netmarble Neo Inc. All Rights Reserved.

『俺アラ』の平均フレームレート

 『鳴潮』よりはやや重いのか、ROG Phone 6の平均フレームレートは45.4fpsとやや低め。ただし、急なフレームレートの低下が少ないのか、ROG Phone 3でも平均40.5fpsと30fpsは余裕で超えていた。

 時々画面がカク付く点さえ気にならなければ、数年前のハイエンドスマホなら「最高」画質でも、そこそこプレイできるといった感じだ。

 その卓越されたストーリーで人気の高い『ヘブンバーンズレッド』(ヘブバン)も試した。画質モードは「モバイル標準」、FPSモード「標準」で戦闘中のフレームレートを計測した。

『ヘブバン』の設定

©WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS ©VISUAL ARTS/Key

『ヘブバン』の平均フレームレート

 『ヘブバン』は戦闘中の負荷が高く、長時間プレイしているとスマホの発熱が高くなり、クーラーがなしだとフレームレートがガッツリ落ちることがある。現にROG Phone 8もクーラーなしの無印だと平均46.7fpsと今までで一番平均フレームレートが低い。

 しかしながら、ある一定のフレームレートまで落ちたら維持をしようとするのか、ROG Phone 6やROG Phone 3でも30fps以上はキープしている。しかしながら、数値以上に画面がカク付くことがあるので、より快適に遊びたいなら最新のスマホに加えクーラーを使いたいところだ。

 最後に、ゲームの実験的に機能を使うとスマホの性能をフルに活用し、最大リフレッシュレートを活かそうとする『アリス・ギア・アイギス』で、どこまで高フレームレートで動作するのかを確認した。

 画質設定は「高」、実験的機能で「デバイスのリフレッシュレートを利用」をONにして、戦闘中のフレームレートを計測した。

© Pyramid,Inc. / COLOPL,Inc.

『アリス・ギア・アイギス』の平均フレームレート

 一体何が足かせになっているのか、何故か何度プレイしてもROG Phone 8 Proは、瞬間的に165fpsいくこともあるが、平均フレームレートで無印のROG Phone 8に負けている。まあ、最適化している訳ではない機能によるものなのと、誤差範囲なのでそれほど気にすることでもないとも思う。

 一方で、ROG Phone 3でも平均63.7fpsと60fpsを超えている。『アリス・ギア・アイギス』は6年前に配信が開始されたゲームなので、当時発売されたROG Phone 3の動作としては当たり前なのかもしれないが、さすがゲーミングスマホといったところ。

 しかしながらROG Phone 8は、そのROG Phone 3の倍以上の平均フレームレートを出しているので、ゲームによっては高リフレッシュレートを活かせる性能を有しているのが分かる。

現行、最強のスマホは高い冷却と性能でゲームがより快適に!

 ROG Phone 8/8 Proは、ゲーミングスマートフォンという道を作った先駆者的なシリーズの最新モデル。国内のスマートフォンでは当たり前だったおサイフケータイ機能がついに追加され、今の時代に合ったユーザビリティーを獲得したことで、1つの完成形となった。

 その分高価ではあるが、iPhone 15 Pro Max(記事執筆時点で18万9800円)などのハイエンドスマホと比較した場合、それほど価格差は感じない。もちろん、それぞれの利点は異なるが、ゲームに特化した本シリーズならではのAir Triggersや、進化したGame Genieは、ゲームプレイにおいては一歩先をゆく。

 ROG Phone 8 Proの「AniMe Vision」などの独自機能は、ハイエンドなガジェット好きの所有欲を刺激する。もちろん性能も高く、根強い人気のゲームから、最新のゲームまで最高設定でほぼ最高のフレームレートで動作するのは、安心の一言。

 165fps対応のゲームは、残念ながら筆者があまり内容を把握しておらず、フレームレート計測シーンなどを探る手間もかかるため、今回は試していないが、そうした高フレームレート対応のゲームにも対応している点も魅力の1つだ。

 スマートフォンの求めるのは快適なゲーム性能だ、といった人や、本モデルの独自機能に魅力を感じたら、購入して見るのも一興だろう。

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