冷却クーラーもよりコンパクトに
ROG Phone 8はSoCを全方位から冷却する「360°SoC Cooling System Gen 2」を採用。SoCと背面カバー付近の金属との間に、急速冷却コンダクターを配置することで、均一に放熱を促して熱効率が22%向上したという。
ROG Phoneシリーズは、最上位モデルに冷却クーラーが付属し続けているが、徐々にそのサイズがアップし、冷却性能を高めてきた。しかし、今回ROG Phone 8 Pro Editionに同梱されるAeroActive Cooler Xは、ROG Phone 7のものよりも一回りコンパクトになった。
AeroActive Cooler Xはコンパクトになりながら、冷却チップ部分は2.6倍大きくなり、冷却ファンの回転速度は1.1倍に高速化。それにより、熱伝導率が1.3倍向上し、背面部分の温度を最大36度低下させられる。


AeroActive Cooler XはAura RGBにも対応。下部にはUSB Type-Cと3.5mmイヤホンジャックがあり、本体に接続しながら給電と音声出力も行なえる。さらに、キックスタンドが搭載され、本体を机の上に固定して動画などが楽しめる。



ソニー製IMX890イメージセンサーを搭載
カメラは広角、望遠、超広角カメラという構成で、ROG Phone 7まであったマクロカメラがなくなり、代わりに望遠が追加されている。広角カメラは5000漫画素で23.8mm相当/F値1.9。望遠カメラは3200万画素で65.3mm相当/F値2.4。超広角カメラは1300万画素で、12.7mm相当/F値2.2という性能。

メインである広角カメラは、6軸ジンバルスタビライザー3.0、OIS(光学式手振れ補正)を備え、さらにジャイロセンサーで動きを検知するEIS(電子手振れ補正)で端末のブレをリアルタイムに検知。最適な画角で綺麗な動画も撮影できるとしている。
最近は、とんでもない画素数のカメラを搭載したスマートフォンもあるが、本製品はゲーミングスマートフォンという立ち位置。一般的なハイエンドなスマートフォン相当の画素数と機能は備え、同社がコンセプトに掲げる日常生活での利便性としては十分な性能だ。
ちなみにインカメラは3200漫画素、22mm相当/F値2.05とこちらも実用的な性能を有している。
カメラについては筆者は門外漢であるし、細かいチェックを始めるとキリがないので、簡単に作例を示しておくに留めたい。ポートレートでは動物の毛の表現も自然で、ひと昔前のコンデジなどよりは非常に高精細。これ1つで旅行で撮影するのも十分といった印象だ。

背景のボケは、フォーカス調整で後からでも変更できるので、撮影時に背景のボカし方が良く分からない、といった人でも安心だ。


野球観戦の際に試しに東京ドームの席から広告看板を最大でアップにしてみたが、ドームの二階席上段から、逆側の広告看板を画面いっぱいに撮れるくらいには寄れた。しかし、当然だが最大望遠だとかなり画質は粗い。


また、パノラマ写真もかなり広角に撮れる。

広角から望遠まで明るいレンズで撮影できるほか、強力な手振れ補正が夜間撮影でも心強い。さらに長時間露光したような光跡を描く写真を簡単に撮影できる、ライトトレイルモードなどユニークな機能も搭載。
AI処理により被写体ごとに画像の最適化を行なうので、写真が苦手な人でもそれなりにキレイな写真が撮影できる。
コメント
コメント一覧 (4件)
世間の評価が予想より遥かに下回ってるイメージかな。
やっぱキャリアで売れないと色々弱いんかな。
ROG8はゲーミング特化ではなく普段使いのスマホとして前機種のROG7から大幅なコンセプトチェンジをしたので、比較するのであればROG7も含めないと意味が無いのではないでしょうか?
とはいえROG8には最新のSoCを搭載しているので性能ではROG8の方が勝るでしょうが、冷却性能を含めてROG7とどれほどの差があるのか気になりますね。
おっしゃられるとおり、できれば1つ前の製品との比較はしたかったですが、今回は時間の関係もあり、自分の私物のみで検証を行いました。なかなか旧製品は借りれないこともあるので、確認してみないと分かりませんが、借りれる機会があれば検討致します。ご意見ありがとうございます。
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