『Apex Legends』はHD画質で平均74fps
加えて、実ゲームのフレームレートもいくつか計測してみた。実ゲームのフレームレートに関しては、DeskMini X600のみで計測。どれぐらいのゲームがどの設定でなら動作するのかを探ってみたい。
最初は、この手の性能検証では定番になってきた根強い人気のFPS『Apex Legends』の動作を試したみた。『Apex Legends』は画質のプリセットがないので、デフォルト設定を活かし、解像度を変えてCapFrameXで、射撃訓練場での射撃中の平均フレームレートを測定した。最低フレームレートは、99パーセンタイルを参照している。



2560×1440ドットのWQHDまでは、画面がガタ付き快適にプレイとはいかない。フルHDからは画面のカク付きこそ減り、最低フレームレートも35fpsを超えていたのでカジュアルには遊べるが、やはり物足りない。
HD画質であれば60fpsを大幅に超え、最小も64fpsと60fpsを超えている。もちろん、120Hzのディスプレイを活かし切れる性能までは発揮していないが、価格を抑えたPCでひとまず遊びたいというなら、HD画質でプレイすると良いだろう。
カジュアルに遊ぶならフルHDでもアリ
次に昨年ロボットゲームとしては異例の大ヒットを記録した『アーマード・コア6』でフレームレートを計測。映像品質は「中」、フレームレートは「120」にして測定。ACテストでテスターACと戦闘中のフレームレートを測定した。


『アーマード・コア6』は、4Kの高解像度でこそ30fpsを下回ったが、WQHDでギリギリ平均30fps超え。フルHDでは41.2fpsとまずまずの動作をしている。もちろん、60fps以上のより滑らかな動きでないと対戦はできないと考える人もいるだろうが、メインストーリーをカジュアルに遊ぶだけなら、フルHDでも遊べなくはない。
『原神』は画質「最低」ならWQHDでも60fps前後でプレイ可能
次に未だXでのツイート数はゲームの中ではトップクラスの『原神』でフレームレートを計測した。アニメーションCGのアクションゲームは、画質設定を落としても写実な表現のゲームよりは、粗が目立ち難い傾向にある。そのため、画質の設定を「最低」まで落とし、どれぐらいの解像度でどこまで快適かをフィールド内の戦闘で探ってみた。


『原神』は画質設定を下げていることもあり、WQHDで既に平均60fps近い動きでプレイができた。WQHDでは最低フレームレートが41.4fps、フルHDでは55.1fpsのため、より激しいエフェクトのあるシーンでの安定度はフルHDの方に分がある。けれども、短い時間触った限りでは差を感じ辛かった。
ちなみに画質を「高」に設定した場合、フルHDでは平均45fpsくらいで動作。1280×720ドットのHD画質では「高」でもほぼ60fpsに張り付いていた。しかし、『原神』は解像度を落とすとフルスクリーンにならない。
そのため、ディスプレイサイズに対して画面が小さくなるので、その点も踏まえて自分なりの妥協点を見つけてプレイしよう。
『原神』より重め、HD画質でならプレイ可能だが……
2024年5月23日に配信したばかりの『鳴潮』でも動作を確認してみた。本作は昨年の東京ゲームショウにも出展。配信前から『原神』にも酷似したアニメーションCGのアクションゲームとして注目を集めた。配信後もSNSやYouTubeで活発にユーザーが情報を発信し、盛り上がっている。
そんな本作はスマートフォンでも配信され、『原神』よりもやや動作が重い傾向にある。そのため、本作も画質を最低の「極低」に設定し、序盤の今州城内で動き回った際のフレームレートを計測してみた。


やはり動作としては『原神』よりも重い。画質が「極低」であってもフルHDで平均32.9fps、最低24.7fps。HD画質まで落とすとようやく平均59.8fpsとほぼ60fpsでプレイできる。しかし、それでも最低40.2fpsと技を出した際に瞬間フレームレートが落ちることがある。
また、本作も『原神』と同じく使用するディスプレイの最高解像度のみボーダレスウィンドウでフルスクリーン表示ができる。そのため、解像度を落ちるとサイズの小さいウィンドウでのプレイになる。PCを使って大画面でプレイしたい場合は、できればビデオカードを搭載したPCを使うのが望ましい。
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