SSDはヒートシンク付きを推奨
ストレージの性能は「CrystalDiskMark」(ver.8.0.5)にて計測。いずれも実際に使用するユーザーを想定し、OSをインストールしたシステムドライブにて測定する。なお、最初の1回はキャッシュが溜まる前として除外し、2回目以降で3回計測して不可思議な落ち方をしていない、最も高いスコアの計測結果を採用している。



DeskMini X300のM.2スロットは、PCIe Gen3x4(Gen 3)。そのため、Gen 3対応のCruicial P5の1TTBモデルを搭載している。公称シーケンシャルリードは3400MB/sなので、それをやや上回る結果を出している。
ただし、ヒートシンクを付けていないこともあってか、平均温度は常に高めでシーケンシャルライトなどの速度は微妙に低い(常時使っているので経年劣化もしているだろうが)。
Gen 5対応のT705は、前述したようにGen 4対応のRyzen 5 8600Gでは、Gen 4接続並みにしか性能が発揮できない。それでも、Gen 4対応のT500よりも複数並行処理した際のランダム書き込みでは、1800MB/s以上の差を付けている。
実際に、マザーボードがASRock「B650E PG Riptide WiFi」(AMD B650E、ATX)で、CPUにAMD「Ryzen 5 7600」(6コア/12スレッド、最大5.1GHz)と、どちらもGen 5×4に対応する環境を構築して、T705を接続して計測してみたところ、以下のようなスコアを示している。

シーケンシャルリード/ライトは、Gen 4並みにダウンするので、CPUにRyzen 8000Gシリーズを採用し、このサイズでGPU性能を重視するなら、ストレージはGen 4対応のT500などを選んだ方が良いだろう。
しかし、その際ヒートシンクはあった方が良いかも気になるところ。DeskMiniシリーズで組む人は、従来だとGen 3対応のSSDまでしか対応していないのもあるが、ヒートシンクなしのSSDだけを取り付けている人も多い。
そこで、今回計測したヒートシンク付きのT705と、ヒートシンクなしのT500のCrystalDiskMark計測時の温度を「HWiNFO 64 Pro」にて計測してみた。

CrystalDiskMark計測の瞬間は、T705の方が温度の上がりが早いが、15秒あたりくらいからはT500の方がより上昇し、一時期70度を超えている。一方で、T705は60度前後をキープ。
計測から1分を超えたあたりからさらに上昇し、T500はしばらく70度付近くで推移している。このように今まで以上に高温になると言われているGen 5 SSDもヒートシンク付きであれば、ヒートシンクがないGen 4 SSDよりも高い冷却性で動作している。
SSDは70度を超えると危険とも言われている。負荷を掛けた時の結果とはいえ、安全に長く使うならヒートシンクを付属しているモデルか、別途SSDのヒートシンクを購入することも視野に入れても良いだろう。余談だが、T500にはPS5での動作も確認済なヒートシンク付きモデルもある。
コメント