文●ハッチ
ASUSは、東京都・上野にあるesports Style UENOにて昨年の10月にインテルから正式に引き継いだNUCの新製品発表会を実施した。
NUCは101.6×101.6mmサイズの小型なマザーボードによるフォームファクターからなる製品。完全にPCとして動作するフルスペックの製品から、CPUやメモリー、ストレージは自分で組み込むベアボーンの製品が発売されてきた。
ASUSはCPUも搭載したミニPCとして販売する製品と、ベアボーンキット、ボードのみの製品も今後展開すると発表した。

そんななか、国内市場では複数のミニPCと産業用PCに加え、同社のゲーミングブランド「ROG」を冠した小型なゲーミングPCと、豊富なラインアップを公開した。
ASUS NUC 14 Pro

インテル Core Ultraプロセッサを採用するミニPC。やや背が高く、下部に2.5インチのストレージが搭載できるTallタイプと、Slimの2種類が用意されている。
手の平サイズの中では最高クラスの性能を有し、ビジネス向きの高いセキュリティー、PC フリート管理機能などを備えるインテルvPro Enterpriseに対応。AIを効率良く処理するNPUだけでなく、CPU、GPUという3つのAIエンジン能力を活用し、低電力消費、高速レスポンスを実現するとしている。









ASUS NUC 14 Pro+

インテル Core Ultra 9 185Hにまで対応したミニPC。より排熱し易いアルミニウムシャーシを採用する。







ASUS NUC 13 Rugged

インテル Atom x7211Eまたはx7425Eを採用したモデルと、インテル N50を採用したモデルが用意されているファンレス設計の産業用PC。一部のキットでは、0°~50°Cの外部動作温度、24時間365日の連続稼働に対応する。



ROG NUC

ROG NUCは、CPUにインテル Core Ultraを採用し、dGPUも備えたゲーミングPC。CPUにインテル Core Ultra 9 185H、dGPUとしてNVIDIA GeForce RTX 4070を搭載したモデルが市場想定価格35万5600円。
CPUにインテル Core Ultra 7 155H、dGPUとしてNVIDIA GeForce RTX 4060を搭載したモデルが、市場想定価格27万6600円。どちらも7月販売予定。





また、そのほかにも同社は、インテル第13世代Core i7/i5/i3に対応するミニPC、ASUS NUC 13 Proなども発売する。

ASUSは検索エンジンで「NUC」ともっとも検索されたのはアメリカだが、日本は2番目に検索率が高く、良く知られているとコメント。日本はROG Allyのようなゲーム機型PCも、かなり早い段階からエンスージアストなユーザーからの注目も高く、小型なPCの需要が高い。
ASUSの豊富なラインアップ、ツールレスのユーザビリティーなどが、NUC人気を再燃させるきっかけになることに期待したい。
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