高速通信でクラウドゲームも超快適の予感!
Claw A1Mは、今発売されているゲーム機型PCの中では、唯一次世代通信規格Wi-Fi 7に対応している。Wi-Fi 7は国内では昨年の12月から利用可能になり、徐々に対応ルーターが発売されている。
既存の多くの無線LANルーターは、2.4GHzと5GHz、2つの周波数帯を利用し、それぞれに対応デバイスで接続していた。1つ前のWi-Fi 6Eでは、今まで使えなかった6GHzに対応。混雑していない周波数での通信が行なえたが、Wi-Fi 7ではその6GHzと2.4GHz、5GHzを組み合わせて通信できるMulti-Link Operation(MLO)と呼ばれる機能が使える。
残念ながら今回の貸出期間は、決して長くはなかったので、Wi-Fi 7ルーターまでは用意できなかったが、Wi-Fi 6対応ルーター、バッファロー「WSR-5400AX6P」に接続して通信速度を計測した。回線はソフトバンク光の1Gbpsで、5GHz帯に接続してUsenのスピードテストで測定した。


Wi-Fi 6E対応のROG Allyと比較したところ、3回計測して3回ともにダウンロードで40Mbpsほどの差が生まれた。受信性能が違うだけでも差が出るのだから、回線が10GbpsでWi-Fi 7対応の無線LANルーターを使ったら、かなりの高速化が見込めるものと期待できる。
また、KILLER LANのアプリもプリインストールされていて、周囲のアクセスポイントの繋がり易さや、チャンネルの混雑具合を確認し、無線LANを最適化できる。


通信速度がより高速化すれば、本機ではどうしても動作が重いゲームは、GeForce NOWなどのクラウドゲームサービスを利用すれば、快適に遊べる。最近ではハイエンドのビデオカードが高価だが、クラウドゲームサービスもGPUが定期的に最新に切り替わる(現にAU&ソフトバンク版よりも向上したt)と思われるので、そう考えたら年間費を支払った方がお得という考え方もあるかもしれない。

ドライバアップデートでGPU性能は大幅に向上か!?
Claw A1Mはゲーム機型PCとしては初めてインテルのCore Ultraを採用している。しかしながら、発売当初は期待されていたほどGPU性能が高くない、と評価されていた。
だが、同社は最新BIOS 106とGPUドライバを適用することで、大幅にパフォーマンスが向上すると発表した。
関連リリースページ:https://jp.msi.com/news/detail/clawupdate-143562
筆者は最新アップデートを行ない、5月の頭に検証。貸出期間はそれほど長くなかったので、BIOSアップデート前の検証は行なっていないが、改善された性能はどれほどのものなのかを確認したい。
Claw A1Mの主なスペックは以下のとおり。2モデル用意されているが、今回お借りしているCore Ultra 7 155H搭載モデルで計測している。
「Claw A1M」の主なスペック | ||
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機種名 | Claw-A1M-002JP | Claw-A1M-003JP |
ディスプレイ | 7インチ(1920×1080ドット、120Hz、グレア、タッチ対応) | |
CPU | Core Ultra 7 155H(16コア/22スレッド、最大4.8GHz) | Core Ultra 5 135H(14コア/18スレッド、最大4.6GHz) |
ストレージ | 1TB SSD(NVMe) | 512GB SSD(NVMe) |
GPU | Intel Arc graphics(2.25GHz) | Intel Arc graphics(2.2GHz) |
メモリ | 16GB(LPDDR5) | |
通信機能 | Wi-Fi 7(IEEE802.11be)、Bluetooth 5.4 | |
インターフェース | Thunderbolt 4、microSDカードリーダー(microSDXC対応) | |
バッテリー | 53Whr、6セル | |
公称駆動時間 | 最大7時間(JEITA 3.0 動画再生時) | |
サイズ/重量 | 294(W)×117(D)×21.2(H)mm/675g | |
OS | Windows 11 Home |


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[…] ●「MSI Claw A1M」(性能検証編)…2024年5月20日公開 […]