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デュアルディスプレイのゲーム機型PC「AYANEO Flip DS」などをお披露目!5月下旬頃発売予定

文●松野将太

2画面ポータブルゲーミングPC「AYANEO Flip DS」。拡張ディスプレイとしても使える3.5インチサブディスプレイを内蔵する

 株式会社天空は3月28日、同社が国内販売を手掛けるAYANEOのポータブルゲーミングPC「AYANEO Flip DS」および「AYANEO Flip KB」の製品披露会を開催した。現在は予約受付を実施中で、いずれも5月下旬頃に発売予定としている。

 「AYANEO Flip DS」と「AYANEO Flip KB」は、OSにWindows 11 Homeを採用し、7インチサイズのディスプレイを搭載するクラムシェル型のポータブルPC。両製品は筐体およびスペックの大部分が似通った仕様だが、「AYANEO Flip DS」は本体下部に3.5インチのサブディスプレイを、「AYANEO Flip KB」はコンパクトキーボードをそれぞれ採用することで、異なる用途にマッチするプロダクトとなっているのが特徴だ。

物理キーボード搭載の「AYANEO Flip KB」。なお、2機種ともカラバリはシャドウブラック/ミルキーホワイトの2色展開
筐体はキーボード部とサブディスプレイ以外はほぼ違いなし。「AYANEO Flip DS」のほうが若干高価だが、基本的には用途にあわせて選ぶといい

 2機種ともAMDの8コア/16スレッドAPU「Ryzen 7 7840U」を搭載。本体サイズはおよそ幅180×102×29.8~37.5mmと、他のポータブルゲーミングPCと比較してもコンパクト。

 それでいながら、新設計のベイパーチャンバーヒートシンクと放熱フィンの組み合わせにより放熱効果を高め、最大TDP28Wでの動作を実現している。同じAPU搭載で最大TDP30W動作だった同社の従来製品「AYANEO 2S」などと大きく変わらないレベルのパフォーマンスが期待できそうだ。

USBポートやmicro SDカードスロットに加え、OCuLinkポートを採用。外部GPUを接続してグラフィックス処理能力を高められる。ちなみに製品披露会で実施されたAYANEO社のCEO Arthur Zhang氏への質疑応答では、eGPUに関して何らかのプロダクトを準備していることが仄めかされた

 メモリ容量は32GB(LPDDR5X)、ストレージはPCIe 4.0対応の2TB SSD。インターフェースはUSB4(Type-C)ポート、USB 3.2 Gen2(Type-C)ポート、microSDカードスロット、3.5mmオーディオジャック。

 さらに、同社のポータブルゲーミングPCとして初めて外部GPUの接続を想定したOCuLink(PCIe 4×4)ポートを搭載している。また、通信機能はWi-Fi 6およびBluetooth 5.2に対応する。

メインディスプレイの解像度はフルHDで、120HzのハイリフレッシュレートのIPSパネルを採用

 ディスプレイは解像度1920×1080ドット、リフレッシュレート120Hzの7インチIPS液晶を採用。ヒンジ部分は120度、150度、180度のプリセット角度に多段階でロックがかかるよう調整されており、姿勢や持ち方により画面を見やすい角度にセットできる。開閉時に画面を傷つけないよう本体とディスプレイの間にゴム製パッドを配置するなど、安全面への配慮も伺えた。

ヒンジ下部の右端にあるのが光学フィンガーマウスで、その左側が指紋認証機能つき電源ボタン。ヒンジ左側下部にある「デュアルスクリーンキー」は「AYANEO Flip DS」のみに用意されている
ボタンおよびパッド、ショルダーボタン類はすべて中央が膨れ上がったメタルドームボタンを採用。スティック部には入力の精確性向上やドリフト防止に寄与するホールエフェクトセンサーを使用している

 PCとしての操作にはヒンジ右端付近に配置されている光学フィンガーマウスを使用するが、ゲーム向けの操作コントローラーとして、本体下部に2本のジョイスティックや十字キー、ボタンやトリガーを用意。

 ボタンはカチカチとクリック音が鳴るタイプで、ジョイスティックやトリガー部にはドリフトの発生などを防ぐホールエフェクトセンサーを採用するなど、PCゲーム用途での活用にこだわった仕上がりだ。

 電源ボタンには指紋認証機能が付いており、Windows Helloによるログインが利用できる。なお、製品版には交換可能な2種類の背面グリップピースが付属するとのこと。

オーディオジャックは本体下部の手前側に配置されている。両端に開いた開口部はスピーカー用
ヒンジ奥の通気口付近にUSBポートやmicroSDカードスロット、OCuLinkポートを用意
天面にはAYANEOのロゴが

 そのほか、バッテリーは45Whで、本体重量は2機種とも公称約650g。カラーバリエーションはシャドウブラック/ミルキーホワイトの2色展開。スペック違いのモデルなどはラインアップしていない。

AYANEO Flip DS

AYANEO Flip DSには、3.5インチサブディスプレイが備わっている。専用ユーティリティ「AYA Space 2.0」表示時はファン回転数や無線LAN、パフォーマンスモードの切り替えといった操作をタッチで手早く実行できる

 AYANEO Flip DSは3.5インチサイズで、解像度960×640ドット、10点マルチタッチによるタッチ操作に対応するサブディスプレイを搭載。予約価格は16万9800円。

 拡張ディスプレイとしてブラウザやアプリなどを表示できるのはもちろん、パフォーマンスモニタリングや設定変更が可能な専用管理ユーティリティ「AYA Space 2.0」の表示モードをワンボタンで切り替え可能。ゲームをプレイしながら攻略サイトや動画を見る、クリエイティブ用途に活用するなど、マルチタスクでの作業時にメリットが大きいモデルという立ち位置だ。

披露会では株式会社天空 代表取締役の山田拓郎氏が自らデモを実施。拡張ディスプレイとして使用する場合、動画サイトの動画なども再生できることをアピールした

 また、サブディスプレイの動作モードを切り替えるため、本モデルのみ追加の物理ボタン「デュアルスクリーンキー」が追加されている。ワンクリックで「AYA Space」のオン・オフ、ダブルクリックで2つのディスプレイのウィンドウ配置のリセット、長押しでサブディスプレイのオフといった複数の操作が可能だ。サブディスプレイのオフにより処理負荷の低減やバッテリー駆動時間の延長といったメリットも見込めるため、こまめに切り替えるのもいいだろう。

AYANEO Flip KB

キーボードはLEDライティングにより発光。ディスプレイ開閉時の自動オン・オフ設定なども変更できるとのこと
キー配列は一般的な英字配列をほぼ踏襲。Fnキーによるテンキー入力などにも対応する

 AYANEO Flip KBは本体下部の中央に、英字配列の物理キーボードを採用。シンメトリーデザインを採用しており、隅の一部キーは丸みを帯びた独特の形状となっているが、基本的なキー配列は一般的な英字配列のノートPCと比べても大きなクセはない印象だ。

 各キーはRGBライティングに対応しており、ディスプレイ開閉時に自動でLEDを点灯させるような設定もできるとのこと。ビジネス用途でも活用したい場合など、文字入力の快適さを求めるのであればこちらが使いやすそうだ。予約価格は16万3000円。

Ryzen 7 8840U搭載版のクラウドファンディングもスタート

画像左側が「Ryzen 7 8840U」搭載モデルの各ラインアップの価格。早割なども設定されているため、興味があるユーザーはチェックするといいかも

 今回発売開始となるモデルに加え、APUに「Ryzen 7 8840U」を搭載したモデルのクラウドファンディングが「CAMPFIRE」で近日中に開始されるようだ。こちらはメモリ16GB/512GB SSD版などスペック違いのモデルも用意されるとのことなので、興味のあるユーザーはチェックしてみるといいだろう。

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